“警備ってただ立ってるだけ？”その誤解、解きます
- ebetsu-iwamizawa-k
- 8月27日
- 読了時間: 4分
はじめに：「立ってるだけでお金もらえるんでしょ？」
「警備って、ただ立ってるだけでしょ？」
こんな言葉を一度は聞いたことがある方もいるかもしれません。求人広告でも「未経験OK」「シニア活躍中」「週3から勤務可」などが並び、なんとなく“ラクそう”なイメージを持っている人も少なくありません。
しかし、実際の警備の現場を知れば、その認識が大きな誤解だということがわかります。
この記事では、そんな「警備＝ただ立っているだけ」という誤解を正し、警備の本当の役割や重要性、そして現場で働く人々のリアルな声をお届けします。
警備の誤解①：「ただの立ち仕事」
確かに、警備員の仕事には“立っている時間”が多く含まれます。たとえば施設の入口に立っている警備員や、工事現場で交通誘導をしている姿はよく見かけます。
でも、「ただ立っているだけ」ではないのです。
実は立ちながら、こんなことをしています
通行人や車両の流れを常に監視して安全を確保
不審者や異常行動を見逃さないよう、周囲を観察
突発的な事態に備えて、常に警戒状態を保つ
つまり、警備員の「立っている」は、周囲の状況を読み、判断し、対応できるように構えている状態。立ちっぱなしの肉体的な負担だけでなく、集中力を要する“緊張を伴う待機”でもあるのです。
警備の誤解②：「誰でもできる簡単な仕事」
「未経験OK」と聞くと、誰でも簡単にできる仕事のように思われがちです。しかし、警備の仕事には法律上の義務として、研修と教育が必要です。
法律で義務づけられた研修
新任教育（20時間以上）
現任教育（年2回以上）
警備業法に基づいた行動基準
また、交通誘導や雑踏警備には国家資格（警備業検定）が存在し、難関とは言えないまでも、責任ある仕事として専門知識が求められます。
さらに、現場では次のような能力も必要です。
警備の本当の役割：社会を守る「最後の砦」
では、警備員が果たしている役割とは何なのでしょうか？
答えは明確です。「事故やトラブルが起きないよう、未然に防ぐこと」です。
私たちの日常は、“何も起きない”ことで成り立っています。イベントでの群衆事故、工事現場での接触事故、不審者による事件…。そうした事態を**未然に防ぐ“見えない貢献”**こそが警備の真価です。
警備員がいることで人の流れがスムーズになり、事故が起きない。そこには、目に見えにくいけれど大きな価値があります。
現場のリアル：警備員の声
実際に警備業に従事している方々の声を紹介します。
🧓 60代・交通誘導警備員（工事現場勤務）
最初は「立ってればいい」くらいに思っていたけど、現場は予想外のことばかり。工事車両と歩行者が交差する瞬間なんか、一瞬の判断ミスで事故になる。今は毎日が緊張感ある仕事です。
👩 40代・女性警備員（商業施設）
女性トイレ近くの見回りや、迷子対応など「ただ立ってるだけ」では対応できないことが多いです。子どもや高齢者への声かけなど、ホスピタリティも求められる仕事ですね。
👨 20代・雑踏警備（スポーツイベント）
混雑で群衆が一気に動いた時の怖さは体験しないとわかりません。声を張って誘導したり、ケンカが起きそうなときに間に入ったり、毎回ドラマがある感じです。
警備の仕事に向いている人は？
「警備＝誰でもできる」は誤解ですが、「幅広い人が活躍できる仕事」であるのは事実です。
以下のような方に向いています
真面目にコツコツ働ける人
人を支えることにやりがいを感じる人
体を動かす仕事がしたい人
第二のキャリアを考えている中高年層
人の役に立つ仕事がしたい人
特に、「ありがとう」と言われるのがモチベーションになる人にはピッタリです。
まとめ：見えない安全を支える、立派な仕事です
「ただ立ってるだけ」と思われがちな警備の仕事。ですが、実際には高度な判断、責任、集中力が求められる社会インフラの一部です。
トラブルが起きない日常の裏側には、黙々と現場を見守る警備員の存在があります。
もしあなたが、「警備に興味がある」「自分にもできるだろうか」と思っているなら、まずは一歩踏み出してみてください。思っているよりも奥が深く、やりがいのある仕事かもしれません。
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