今日からできる防犯 警備員が教えます
- ebetsu-iwamizawa-k
- 10月24日
- 読了時間: 3分
私たちが暮らす社会には、さまざまな犯罪のリスクが潜んでいます。侵入窃盗、置き引き、特殊詐欺など、犯罪の手口は年々巧妙化しており、「自分は大丈夫」と思っていると被害に遭うことも少なくありません。
しかし、実際には少しの工夫と意識で防げる犯罪も多いのです。今回は、警備の現場で培った経験をもとに「誰でも今日からできる防犯対策」をご紹介します。
1. 住まいを守る基本の対策

鍵のかけ忘れをゼロに
侵入窃盗の多くは「無施錠」の住宅が狙われています。玄関や窓はもちろん、勝手口や2階の窓も忘れずに施錠しましょう。「ちょっとゴミ出しの間だから…」という油断が狙われるポイントです。
補助錠や防犯フィルムの活用
窓ガラスを破って侵入する「ガラス破り」対策には、防犯フィルムや補助錠が有効です。侵入に5分以上かかると、泥棒の7割はあきらめるといわれています。
在宅を装う工夫
留守にするときは、タイマー付き照明やテレビの音を利用して「在宅感」を出すことも効果的です。
2. 日常生活での注意ポイント
SNSの投稿に注意
旅行や外出の予定をリアルタイムでSNSに投稿すると「留守」が一目で分かってしまいます。写真や位置情報を発信するタイミングは工夫しましょう。
自転車や車の施錠
「ちょっとだけだから」と鍵をかけずに放置すると、窃盗犯にとっては格好の標的です。短時間の駐輪・駐車でも必ず施錠を徹底してください。
不審者や不審な出来事は共有
一人で抱え込まず、警察や近隣住民と情報を共有しましょう。地域の「声かけ」や「見守り」が大きな犯罪抑止になります。
3. 高齢者を狙った特殊詐欺対策
特殊詐欺は、電話やメールを通じて高齢者を狙うケースが後を絶ちません。「息子を名乗る電話」や「還付金の手続き」を装った連絡など、手口は年々巧妙化しています。
知らない番号からの電話はすぐに出ない
金銭に関する話は一度切って、家族や警察に相談する
留守番電話を活用し、犯人に直接話させない
こうした工夫だけでも被害を大きく減らせます。

4. 商業施設や外出先での防犯
バッグは体の前で持つ
ショッピング中や駅構内では、バッグを背中側に持つとスリや置き引きに遭いやすくなります。体の前で持つのが基本です。
車内に荷物を置かない
「車上狙い」は数分のスキを突いて被害に遭います。カバンや買い物袋を座席に置いたままにしないようにしましょう。
夜道は明るいルートを選ぶ
暗い路地や人気の少ない道はリスクが高まります。防犯ブザーやライトを携帯することも有効です。
5. 警備員が伝えたい「心構え」
防犯の基本は「狙われにくい人・家になること」です。
施錠を徹底している
周囲に目を配っている
不審な行動をすぐに気づく
こうした人や地域は、犯罪者から「やりにくい」と思われます。最新の防犯機器も有効ですが、まずは今日からできる「ちょっとした工夫」と「意識の持ち方」が大切です。

まとめ
防犯対策は特別な装置や大きな投資がなくても、日々の生活習慣を少し見直すだけで大きな効果を発揮します。
家の施錠を徹底する
SNSや外出時の行動に注意する
地域で情報を共有する
これらを実践するだけで、犯罪被害を大幅に減らすことができます。
警備の現場で日々感じることは、「防犯は誰かに任せるものではなく、一人ひとりが取り組むもの」ということです。ぜひ今日から、できることから始めてみてください。











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