警備員が現場で学んだ実践事例編
- ebetsu-iwamizawa-k
- 2025年11月17日
- 読了時間: 3分

前回は「最新テクノロジーと警備の未来」についてお伝えしました。今回は、もう一歩踏み込んで“現場で働く警備員が実際に学んだこと”をテーマに、リアルな防犯・防災のエピソードから見える「実践知」をご紹介します。最新技術が進化しても、最後に人の力が問われる――それが警備の現場です。
1. 「想定外」を想定する力
ある商業施設での出来事。閉店間際に発生した停電で、館内が一時的に真っ暗になりました。警備員は即座に誘導灯の確認と出入口の安全確保を行い、お客様の誘導を開始。結果的に混乱やけが人を出すことなく収束しました。
この事例から分かるのは、「マニュアルどおり」だけでは通用しないということです。現場では常に“想定外”が起きます。その時に冷静に判断し、最適な行動を取るためには、日々の訓練と経験の積み重ねが不可欠です。

2. 小さな異変を見逃さない観察力
防犯の最前線では、“違和感”に気づけるかどうかが重要です。あるオフィスビルでは、出入りしている業者の一人が不審な動きを見せていました。警備員が声をかけ確認したところ、実は別のテナントの関係者を装った侵入未遂者であることが判明。このように「少しの違和感」を見逃さない観察力が、犯罪の未然防止につながります。
AIカメラではまだ判別できない“人の感覚による判断”こそ、警備員の大きな強みです。
3. 災害現場で問われる判断力と人間力
台風による河川氾濫が懸念された際、現場の警備員は早期に避難誘導を開始。自治体や消防との連携により、大きな混乱を防ぐことができました。
このような場面では、マニュアル以上に“人との信頼関係”が大きな力を発揮します。普段から地域や関係機関と連携を取っておくことが、非常時にスムーズな行動につながります。現場でのコミュニケーション力は、まさに「安全を守るための技術」といえるでしょう。
4. 現場で生きるチームワーク
警備の仕事は、個人の力量だけでなくチームで動くことが多い職種です。一人が異変に気づき、もう一人が対応に回り、全体をまとめる責任者が判断を下す。この連携がうまく機能すれば、どんなトラブルも最小限に抑えることができます。
チームとして動くためには、日頃からの「報連相(報告・連絡・相談)」が鍵。現場で培われるこの文化が、警備品質の向上に直結しています。

5. 現場で学んだ“本当の警備力”
警備員に求められる力は、筋力や体力だけではありません。状況を読む力、人に寄り添う力、そして何よりも「責任感」。この3つがそろって初めて、“真の警備力”が発揮されます。
最新技術の導入が進むなかでも、現場で学ぶ警備員の実践知は今後も欠かせない財産です。警備の仕事は、日常の安全を守る最前線であり、人の成長が社会の安心を支えています。









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